2006年02月25日

074:in advance

[適語を入れましょう]

Thank you in ( ) for your kind consideration.

「ご親切な配慮をたまわりますようお願いいたします」

解答3行下




■答:advance

■Hop

○おはようございます。

荒川静香選手が金メダルを取りました。

早起きして見てましたが、なんつうか、彼女だけ優雅なオーラを出していました。

個人的には村主さんが好きでしたけど。

理由は頼りなそうだから。

なんか助けてあげたくなってしまいます。

それにしてもミキティは泉ピン子そっくり(暴言)。

この話題、別にオチはありません。

○本日はin advanceについてです。

参考書には「前もって」と書いてありますが覚えていましたか?

本来advanceはprogressと同じで「進歩」を表します。

「ad」は方向性や付加増加を表す言葉。

たとえば、

☆admisson

は「入学許可」で「方向性」を表しますし、

☆add

は「加える」という意味で「付加増加」を表します。

advanceも「方向性」で「前へ進む」ことです。

この位置的な「前」が、時間的「前」を表すようになってin advanceの「前もって」が出てきます。

■Step

○もうひとつ、thankのお話をします。

基本的用法は

★thank 人 for A

「人にAのことで感謝する」

です。

この場合、Aは「すでにやってもらったこと」を表します。

★Thank you for your kindnesses.

この文だと、Aはkindnessesですね。

「すでに親切にしてもらって、それに感謝している」という意味です。

しかし、先ほどのin advance「前もって」組み合わせると、

★Thank you in advance for your help.

「手伝ってくれるよう前もって感謝します」

⇒「手伝ってくれるようお願いします」

と、これからのことを頼むような意味に変わります。

この表現、日常生活でもよく使いますから慣れておいたほうがよいです。

先日、私の友人Kentが来日するというので、「いろいろ連れて行ってやるよ」と言おうかと思ったら、、

★Thanks in advance for your treatment

「もてなしてくれよっ」

というあつかましい一文。

しょうがなく上野の日本料亭に連れて行ってあげました。

そしたら「豆腐は食いづらいからいやだ」とか、鳥のすき焼きをみて「生だって、おぇ」とか。

話を戻します。

これからTOEICを受ける方も、英文メイルを書く必要のある方も

★thank 人 in advance for ~

「〜してくださるようお願いします」

「前もってお礼を言います」

は理解しておいてください。

わかりましたでしょうか。



☆本日のポイント☆
*in advance
=「前もって」

*「ad」は方向性や付加増加を表す言葉。

*thank A for B
「AにBのことで感謝する」
基本Bは今までのこと

*thank A in advance for B
「〜してくださるようお願いします」
「前もってお礼を言います」
こちらはBがこれからのこと
posted by マサ at 00:49| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月22日

073:account for

[適当な動詞を入れよ]

“Oh; perhaps that (  ) for his bad temper."
「なるほど, だから彼は不機嫌なんだな」

解答3行下





■答:accounts

■Hop

試験真っ只中ですね。

昨日も教え子が「受かる気しない」と泣きそうになっていました。

でもですね、受験は落ちて当たり前。

合格するほうが確率は低い。

だから「合格しなきゃ」って硬くならないでください。

take it easyですよ。

let’s 開き直り。笑。

○本日はaccount for「説明する」についてです。

このイデオム、出題のされかたによって難易度がかなり変わるんですよね。

根本から理解してもらいますのでよく読んでください。

○まずaccountはcountでできています。

つまり「数える」ということ。

これはフランス語のcompteから来てるんですが、たとえば

computer

なんかも「計算を処理してくれるもの」ってことです。

このように、accountは数字にまつわる意味が根本ですから、account forも本来は「説明する」というよりも数に関係ある表現です。

★Human error accounts for 90 percent of all airplane accidents.

「人間の犯す間違いが飛行機事故の原因の 90 パーセントを占めている」

この例文では、

☆A account for+数値
=「Aは〜にのぼる・〜になる」

の意味です。

ここでのポイントは後ろの数字は、計算してみた「結果」出てくるものだ、ということ。

これを押さえておいてください。

☆A account for + 数値(←結果を表す)

■Step

○もうひとつ、フランス語ではconteという言葉があります。

これは「物語る」という意味。

ということは

☆A account for~
「Aは〜を物語る」

といえます。

★I can easily account for this error.

「この誤りを簡単に物語ることができる」

これを日本語上意訳すれば

「簡単に説明できる」

と言い換えられますよね。

皆さんが

☆account for 「説明する」

と暗記しているのは「物語る」の意訳です。

ここでもポイントになるのは後ろの「this error」が結果であるということ。

なんか失敗しちゃったという結果がある、それを説明できるという意味ですもんね。

○それでは最後に、この「物語る」の文の主語を人間以外にしてみます。

★His rudeness accounts for his failure.

「彼の粗雑さが彼の失敗を物語っている」

「彼の失敗」というのは相変わらず「結果」ですけれど、

今度は「彼の粗雑さ」というのが原因になってます。

「粗雑さが原因で、失敗という結果になる」んですもんね。

☆A account for B
*Aが人間以外のとき

A=原因
B=結果

[Aが原因でBになる]

これがaccount forの出題で一番間違うところです。

○本日の問題

“Oh; perhaps that (  ) for his bad temper."

「なるほど, だから彼は不機嫌なんだな」

thatは何を指してるかはわかりませんが、

「あれ(=that)が原因で、不機嫌(=bad temper)という結果になっている」

という論理が見抜けます。

それでforがあるのだから、答えはaccount forだな、と気付いてほしいのです。

わかりましたでしょうか。

☆本日のポイント☆
・A account for + 数値(←結果を表す)
=「Aは〜にのぼる・〜になる」

・A account for~
「Aは〜を物語る」
これも〜は「結果」

・A account for B
*Aが人間以外のとき
A=原因
B=結果
[Aが原因でBになる]


posted by マサ at 09:49| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

072:turn to

[適語を入れましょう]
The person to whom you can ( ) with trust: you should seek after these kinds.

「君が信頼して頼ることのできる人、こういう人を捜し求めるべきだ」





■答:turn

■Hop

○先日はバレンタインでしたね。

私も授業の合間に生徒からチョコをもらいました。

「ありがとう」と言うと「学校で配ったあまりだから気にしないで」とのこと。

授業再開後その生徒に当てまくってやりました。

お礼参り。

○それでは解説。

「turn to」は参考書には「〜に頼る」と書いてあります。

たとえば

★You can turn to him for help

「君は援助を彼に頼ることができる」

何でこんな意味になるかimageしてみたことありますか?

turnの意味は?

「くるっ」です。

何かがくるっとひっくり返ったり、くるっと変わること。

その後to という「方向性」をあらわす表現が来ています。

to Aといえば「Aの方向に向かう」ことですよね。

すると「turn to him」というのは

「くるっと振り向いて彼のほうへ向かう」ぐらいのimage。

その後のfor は、いつもの「〜を求めて」の意味です。すると

You can turn to him for help.

「君は助けを求めて彼のほうにくるっと振り向くことができるよ」

といったイメージになります。

「頼ることができる」はあくまで意訳に過ぎません。

■Step

○このように本来のイメージを捉えられていると、一気に知識の幅が広がってきます。

たとえばですね、

★We can look to the teacher for advice.

これも

「アドバイスを求めてその先生の方向に目線を向けられる」

アドヴァイスちょーだーい、って思って先生のほうをじっと見ることです。

これを意訳すると、

「先生にアドバイスを期待する」とか

「先生にアドバイスを頼る」って訳せそうですよね。

look toはturn to と同じ文脈で使えるってことです。

こんなの言い出すときりがありません。

前日はこんなフレーズを見かけました。

★To him you can go for a loan of one million

いつものように直でイメージを捉えると

「彼のほうに、百万の借り入れを求めて行けるよ」

これだって「彼に頼れるよ」とか意訳できそうですよね。

to himは別にgoの後ろになきゃいけないなんてことはありません。

日本語でも「私は大阪に行った」を「大阪に私は行った」といってもいいのと同じです。

○それでは本日の問題。

The person to whom you can ( ) with trust: you should seek after these kinds.

seek afterは「〜を追い求める」です。

withはhaveの意味で、ここでは「信頼感をもって」ぐらいの意味。

ところで、以前解説したことの確認ですが、whomはhimでしたよね?

発音も似ています。

すると本文のto whomはto himです

これを当てはめると

~ to him you can ( ) with trust

「彼のほうに信頼を持って(  )することができる」

これを

「彼に信頼を持って頼ることができる」という意訳が可能なようにするのですから、

「彼のほうに信頼を持って(くるっと向く)ことができる」でOKです。

turn to himがturn to whomになってto whomが前に移動している形です。

もちろん答えはlookやgoでもOKです。

わかりましたでしょうか。

☆本日のポイント☆

*turn/look/go to A for B

「BのことでAに頼る」

日本語よりも直接イメージを捉えること

posted by マサ at 13:05| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月14日

071:downtown

[誤りを指摘せよ]
「きょう繁華街に買い物しに行かなければならない」

=I have to go to downtown shopping today.





■答
toを削除

■Hop

○前回make up A’s mindを解説しました。

そしたらまさにその日に立教大学の試験に出題されていた模様。

読者様からのタレコミで判明しました。

そういや私が受験生のときも試験中の休み時間に見ていた古文の文章がそのまま出たりなんかしました。

最後まであがいているとなんかいいことありますよ。

○本日のポイントはdowntown。

この単語、「下町」と理解されそうな単語です。

でも本当は「繁華街」「都市の中心地」という意味ですのでご注意を。

東京で言えば、下町は浅草とか上野といったイメージです。

でもdowntownは大手町とか新宿とか銀座とかを表しています。

○これはクリアしたとして、よく出題されるのがdowntownの語法です。

go to Ginza

これにあわせて

go to downtown

と書いてしまうと不正確な文章となってしまいます。


■Step

○正しくはgo downtown。

goとともに使うときdowntownは名詞ではなく副詞扱いになります。

副詞って大丈夫ですか?

★[副詞=名詞以外を修飾する]

toは前置詞で、前置詞とは名詞の前にくっつく単語ですよね。

downtownが名詞なら、

go to downtown

もOKですが、副詞なので前置詞toの後ろにはくっつかない。

副詞の機能は「名詞以外」を修飾する、ということは動詞のgoを直接修飾できる。

なのでgo downtownとなります。

出題者が聞きたいポイントは、

「「〜に行く」ってgo toだと思い込んでいませんか?」

ということです。

このように、[go to X]の形で、実は後ろが副詞、なのでtoが不要という表現はたくさんあります。

go to overseas
「海外へ行く」
go to abroad
「海外へ行く」
go to upstairs
「上の階へ行く」
go to downstairs
「下の階へ行く」

これらも全部toが不要です。

よく出題されるので、理解しておいてください。

よろしいでしょうか。

☆本日のポイント☆

*downtownは「下町」ではなく「都市の中心地」のこと

*〜に行く、などとともに使うdowntownは副詞
⇒よってgo to downtownは×

*[副詞=名詞以外を修飾する]

*以下の表現はすべてtoが不要

・go to downtown
「繁華街へ行く」
・go to overseas
「海外へ行く」
・go to abroad
「海外へ行く」
・go to upstairs
「上の階へ行く」
・go to downstairs
「下の階へ行く」

posted by マサ at 09:32| 副詞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

070:make up

[適語を入れましょう]
By hard study he ( ) up for his want of ability.
猛勉強によって能力の不足を補った
解答3行下




■答:made

■Hop
○おはようございます。

受験真っ最中ということもあり、本日も即効性のあるイデオムを取り上げます。

TOEIC用に生きた英語にもつなげていきますのでよく理解してくださいね。

○「make up for」は、参考書によく書いてますよね。

「「〜を補う、埋め合わせをする」の意味で、compensate forと同じ」のように。

しかし丸暗記するだけでは広がりがありません。

なぜその意味になるのかよく考えてみてください。

まず、make upから。

makeの意味は何ですか?

「作る」ですよね。

「up」は?

もちろん「上」です。

あわせると、make up=「作り上げる」。

たとえばイデオムにmake up A’s mindというのがあります。

「決心する」という意味ですね。

しかし単語を書いてるとおりに直訳すれば

「心を作り上げる」でなんとなくわかるはず。

この場合、Upは「完了・終了」の雰囲気も出しています。

ほら、日本語でも、たとえばバイトのときなんかに

「今日はこれでアップします、お疲れ様でした〜」なんていうでしょ?

だからmake up A’s mindは「心を最終的に決めてしまう」といった意味です。

○この「make up」=「作り上げる」でいろんな用例を見てみましょう。

★make up a story

「嘘をいう」

といっても、直訳すればわかる。

「話を作り上げる」。

わかりますよね?

日本語だったら「でっち上げる」に近いです。

★make up an excuse

「言い訳をする」

これも、「言い訳の話をでっち上げる」ってことだからmake upを使います。

★She did her makeup carefully

「念入りに化粧をした」

メーキャップ、とカタカナ語になっている「お化粧」ですね。

これもぼこぼこのお肌に粉を塗りつけて何とか「でっち上げる」。笑。

このあたりから「まずいものをごまかす、へっこみを埋める」の雰囲気が出てきます。

■Step

○make up「作り上げる」⇒「ごまかす」

これがわかってくると、make up forはわかったも同然です。

★make up for the loss

「損失を補う」

「損失」とは、「へっこんでいる部分、まずいもの」ですよね。

それを何とか「UP」させる、へっこみを埋めてもとの平らに戻す

上の表現は「へっこみをなんとかごまかす」っていう表現なんです。

それではmake up forの「for」って何でしょう。

★for=「交換」

交換のforって知ってますか?

「たとえば携帯を5,000円で買った」は、

★I bought a mobile phone for 5,000 yen.

なんていいますが、5,000円と携帯電話を交換してるってことですよね。

これはもともと「〜のために」のforが応用された意味。

★work hard for the absent

「休んでいる人のために働く」

これは言い換えると

「休んでいる人のかわりに働く」という意味です。

ここから「交換のfor」が出てきます。

すると先ほどのmake up for the lossは、

「損失部分のかわりに何とか埋め合わせを作り上げる」

といった雰囲気だとわかるはずです。

○それでは本日の問題。

★By hard study he ( ) up for his want of ability.

「猛勉強によって能力の不足を補った」

wantは「不足・欠乏」の意味。

「能力の不足部分、つまりへっこみを何とか埋める、作り上げる」

よってmakeが入ります。

make up forはイデオムだから暗記しなくては、と反応すればするほど英語がわからなくなります。

理解できましたでしょうか。

☆本日のポイント☆

*make up for
「〜を補う、埋め合わせをする」

*make upは「作り上げる、でっち上げる」が直訳

*make up A’s mind「決心する」

*交換のfor

*want of A「Aの不足」
posted by マサ at 09:38| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

069:match

[意味を取りましょう]
He would not be a good match for John.
解答3行下




■試訳

彼ではジョンの敵にはならないだろう。

■Hop

○暫く中断しておりましたが本日から再開!

私大の試験はすでに始まっていますね。

本番で舞い上がってしまう学生さんがとても多くいます。

練習でも本番でも、今までやってきたことしか点数に反映されないのは同じです。

わからないからといって裏読みしたりせず、落ち着いて、これまでの積み重ねをしっかり反映させてきてください。

それでは本日の問題。

○matchと聞けばどんな意味を思い浮かべますか?

「君の髪型、今日の服にマッチしてるね」

なんていう風に、「あっている」を思い浮かべる学生さんが多いと思います。

それで問題ないのですが、それはあくまで動詞の用例。

このあたりが輸入されている「マッチ」の限界ですね。

日本人にとっては名詞のmatchがイメージとして浮かびづらい。

それで試験に狙われることとなります。

■Step

○ポイントは以下のとおり。

◆match=「つりあっているもの」という名詞を表せる

たとえば「君とクリステルはお似合いだ」というとき、「クリステル」は「君につりあっているもの」ですよね。

その場合、

★Christel is a good match for you.

なんていうふうにいいます。

これは辞書では「お似合いのもの、配偶者」なんて書いているものですね。

★I’m no match for you in tennis.

「テニスで君にはかなわない」

こっちのmatchは辞書では「好敵手、ライバル」なんて書いてます。

でも、要するに「君とはつりあわない」ってことですよね。

この「力がつりあうもの」がする試合のことも「マッチ」というのは、日本語に輸入されていますね。

match=「つりあっているもの」、理解できましたでしょうか。

☆本日のポイント☆

*「つりあっているもの」という名詞が狙われる

⇒「ライバル、好敵手、お似合いの人」という文脈がおおい

⇒「match for…」の形が多い


posted by マサ at 03:31| 得点直結!狙われる多義語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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