The task could not be entrusted to a more competent hand.
解答3行下
■試訳
この仕事を任せるのにこれ以上うってつけの人はいないぐらいだ。
■Hop
○おはようございます。
先日予備校にスーパードライのカップがありました。
そこにしこたまコーヒーを注ぎ教室に。
授業が始まって暫くするとなぜか最前列の女の子が笑っている。
カップをよく見ると「スーパーエロイ」と書いてありました。
合掌。
○本日のsentenceは日本人からすると不思議なものです。
notとcompetentで「有能ではない」と書いてある。
しかし実際は「最高に有能だ」の意味となります。
同じ言い回しで、もっと単純な文だと
★It couldn’t be better.
「最高でーす」
「notとbetterだと「よくない」つまり「悪い」じゃないのか?」と思ってしまいそうですね。
○誤解の根源はbetterを「よい」の意味だと思っているところです。
betterはgoodとは別の単語ですよね。
spellingが違うのに同じ意味なわけがありません。
goodは「よい」ですけど
betterは「〜よりよい」です。
ですから先ほどのsentenceの
★It couldn’t be better.
は「〜よりよいってありえない」という意味です。
「〜」の部分は前文の文脈に書いてあることを指します。
だから、前を指す代名詞「これ」とかを補って考えてやるとわかりやすい。
「これよりよいのはありえない」
つまり「最高でぇす」の意味になります。
まとめます。
*couldn’t + Aの比較級
=Aの最上級と同じ意味
わからない場合は「than this」を補って考える
○本日の問題に「これより」を補ってみます。
★The task could not be entrusted to a more competent hand.
「この仕事は、これより有能な人に任せることはありえないほどだ」
⇒「この仕事に、これ以上うってつけの人はいないほどだ」
「この仕事に一番ふさわしい、有能な人」という意味ですね。
最上級の意味になっています。
■Step
○話は変わりますが、といっても実は変わりませんが、何でcouldn’tなんでしょうか。
たとえば次の文で
★Masa and Christel couldn’t be happier.
「マサとクリステルはこれ以上幸せはありえないほどだ」
couldを現在時制で解釈しています。
皆さんは次のことをご存知ですか?
*現在時制で使う過去の助動詞
⇒ありえなそうなこと、嘘っぽい内容を表す
いわゆる仮定法ってやつですね。
★I will do it at once.
これだと「今すぐやるぞっ」って感じ。
本気です。
★I would do it at once
「今すぐやれたらやるけどね」と半ばあきらめ感が。
「無理だけどね」の雰囲気。
先ほどのsentence
★Masa and Christel couldn’t be happier.
これを現在時制だからといって
★Masa and Christel cannot be happier.
といってしまうと結構失礼な意味になります。
だって本気で「これ以上は幸せにはなれないよ」といってることになりますからね。
couldを使うと「これ以上幸せはないほどだ(実際はまだまだ幸せはあるだろうけど)」の雰囲気。
こっちのほうがいいですね。
なんで過去形のcouldが使われているかわかったでしょうか。
☆本日のポイント☆
*entrust A to B「AをBに任せる」
*competent「有能な」
*hand「手」の意味から「(作業をする)人」
*couldn’t + Aの比較級
=Aの最上級と同じ意味
「than this」を補って考える
*現在時制で使う過去の助動詞
⇒ありえなそうなこと、嘘っぽい内容を表す