With all his boasting he is a coward.
*boasting自慢する
*coward臆病者
解答3行下
■試訳
彼はあんなに自慢しているが臆病者だ
■Essence
*with all ~
=for all
「〜にもかかわらず」
「〜だけれども」
*with「〜をもって」
for「〜と交換に」
で直訳すれば自然に意味はわかるはず。
■Hop
○おはようございます。
このメルマガが配信される時間には
サッカーの日本VSドイツの結果が出ているはず。
私の予想では0対2で日本敗北。
高原がホームランシュートばかりで、
スンスケはボコボコ倒され
中田HGがぶち切れて険悪ムードになり
心配したズィーコの毛が抜ける。
あぁ、わが日本代表。
旧同盟国のよしみでドイツは手を抜いてくれないでしょうか。
○with all=in spite of
「〜にもかかわらず」
と辞書には書いています。
with all = for allとも。
★For all his riches he's not happy.
あんな金持ちにもかかわらず彼は幸福でない
しかしwithに逆接の意味など無いはず。
forにも本来逆接などありません。
なんでこんな意味になるんでしょう。
■Step
○withの基本を思い出してください。
★with=have「持っている」
でしたよね?
★a girl with a handbag
ハンドバッグを持っている女の子
それで本日の問題を直訳してみます。
☆With all his boasting he is a coward.
「彼の自慢すべてをもってして彼は臆病者だ」
彼の自慢の数々をもってしても結局臆病者だよ、ってこと
「にもかかわらず」はただわかりやすいように意訳してるだけです。
○for allの場合も一緒です。
forは交換のforです。
「〜のために」のforは知ってますよね。
たとえば
★I worked for the absent.
「休んでいる人のために働いた」
は
「休んでいる人の変わりに働いた」
と「〜のかわりに」と訳してもいい。
つまり「交換」の概念を表しています。
★For all his riches he's not happy.
を直訳すると
「金のすべてと引き換えで、不幸せ」
つまり、金と引き換えでも幸福は手に入らないということ。
with allにしても、for allにしても、
直訳すればなんとなく逆接関係だなと気付くはず。
逆接の意味を作っているのはwithやforでは無く
前後関係なんです。
だって
boasting⇔coward
大ぼらと臆病
riches⇔not happy
金持ちと幸せ
ですからね。
■Jump
○とにかく、イデオムだ、なんて決め付けず、直訳をしてください。
そうすれば勝手に訳が意味を教えてくれます。
最後に次の文を読んでみてください。
★After all criticism about the plan, he agreed to accept it.
どうですか?
after allを見た瞬間に
「結局」とか反応していませんか?
もう一度言います。
直訳をしなさい。
されば道は開ける。
「その計画についての批判のすべてのあとで、彼はその計画を受け入れた」
批判してたのに受け入れたんですよね?
逆接です。
日本の英語教育ではwith allとfor allを逆接と教えているのに
after allを逆接とはおしえない。
いい加減なもんです。
まぁもともと上の三つのどれにも逆接なんて意味はありませんから、
教えようが無いですけどね。