2007年06月27日

115:for the life of me

■[意味をとりましょう]

I cannot for the life of me remember where I met her.

解答3行下




■試訳

どこで彼女に会ったのかどうしても思い出せない

■■Hop

○おはようございます。

先週の金曜日、朝の猛ラッシュで痴漢を捕まえました。

俺えらいっ。

どちらかというと、普段は痴漢に間違えられるほうなんですけど。

目の前にいるプラダのバッグを持つ女がもぞもぞしているのでおかしいなと思ったら

後ろで恍惚の表情を浮かべるバーコード頭のおっさんが一人。

「こここここここれはちちちかちかちかん?!」

捕まえるべきか?

いや、間違いだったら訴えられるな。

もしかして女と合意の上?

いや、プラダを持つ女とバーコードのおっさんのカップルはありえない。

もしかしてプラダ女は喜んでる?

いや、汚物を見るように臭そうに顔をゆがめている。

もしかして俺が臭い?

いや、風呂も入ったし朝スーツにファブリーズもしてきた。

ここまで光の速さより早く判断し、

とりあえず裁判用に証拠を押さえなきゃと

携帯で尻部分の映像を取ろうとして

ちょっと待て、これって俺が捕まるのでは。

と思い直し、必死でプラダ女の尻部分を横目で凝視。

どう見ても俺が変態だと思った瞬間女が

「やめてくださいっ」

と言った瞬間俺がおっさんの腕をつかみ

「おとうさん、外出よか」

と言ってました。

いやー、こんなことってあるんですね。

何がいいんですかね、痴漢。

だって人の触るだけで自分は触ってもらわないんでしょ?

自分は気持ちよくないじゃんね。

このまとめ、だめ?

○しゃべりすぎました。

本日はイデオムについてです。

★cannot〜for the life of me

「どうしても〜できない」

要素わけすれば暗記しなくてすみます。

まず、forは「交換」の意味。

次の文を見てください。

・I worked hard for the absent.

「休んだ人のために働いた」

これって

「休んだ人の代わりに働いた」

と訳してもいいですよね?

このように

「〜のために」から

「〜の代わりに、〜と引き換えに」

の意味に変わった「交換のfor」というのがあります。

このfor、「命」という意味のlifeとセットになることが非常に多い。

■■Step

○たとえばですね、

★The hunter dropped his gun and ran for his life.

「猟師は銃を捨て必死で逃げた」

・run for A’s life

「必死で逃げる」

の意味ですが、これはforが交換、lifeが命で

「命と引き換えに(=命がけで)走る(=逃げる)」という意味。

・for A’s life

=「命がけで」と覚えてもいいかも知れません。

■■Jump

○では、

for my life「(私が)命がけで」

になりますが、これって

for the life of meと書いても同じですよね。

どちらも直訳は

「私の命と引き換えに」

です。だとすると

・cannnot 〜for the life of me

直訳「私の命と引き換えでもできない」

→命がけでもできない、どうしてもできない

となるのは当たり前ですね。

○本日の問題

I cannot for the life of me remember where I met her.

「どこで彼女に会ったのかどうしても思い出せない」

これも直訳をすれば

「命がけでも思い出せない」

ですから、イデオムだと思って暗記しなくても、十分わかると思います。

■本日のポイント

・cannot〜for the life of me

「どうしても〜できない」

直訳「私の命と引き換えでもできない」

・「交換」のfor

「〜の代わりに、〜と引き換えに」

・run for A’s life

「必死で逃げる」

・for A’s life

「命がけで」


(裏)プラダ女がお礼を送ってくれるそうです。エルメスのカップだったりして。
posted by マサ at 03:35| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月20日

114:next to none

■[適語を選びましょう]

彼の専門分野ではだれにも引けを取らない

He is ( ) to none in his field.

1. lose

2. behind

3. secondly

4. next




■答

4. next

■本日のポイント

・second to none=「誰にも引けを取らない」

・”second to X”=「Xについで二番目(Xが一番目)」

・”next to X”=「Xについで(Xが一番目)」

要するに

・“second to X”=”next to X”

■■Hop

○皆さんおはようございます。

先日メルマガ配信を再開したところ、早速多くのメールをいただきました。

「いつも読んでまーす!

日記のリサちゃんは一日どのくらいやってたんですか?

私の方がスタート早いから立教以上受かるかも笑」

まだ気持ちに余裕がありそうですね。

質問にお答えします。

「日記」というのは「家庭教師バトル」のことですね。

リサという馬鹿ギャルの家庭教師をしていた時の日記ですが、彼女結構頑張り屋でしたよ。

放課後は予備校で自習をさせ、22時に帰宅し、毎日1〜2時まで俺が授業する、の繰り返しでした。

だから、一日7時間は勉強していたことになります。

ちなみに私は受験生時代世界史だけで毎日8時間やっていました。

どうですか皆さん、ちょっとは焦りました?

○今日の問題は某外国語系大学での出題例です

学生はなぜか4. secondlyを選びがちです。

★He is (secondly) to none in his field.(??)

( )はisの後ろだから補語(C)の位置で、〜lyという副詞が入る位置ではありません。

学生に聞いてみたところ、

「second to none=「誰にも引けを取らない」で暗記してる」から、

似ているsecondlyを選んだとのこと。

「似ている」ということは「違う」と同義語なんですけど。。

■■Step

○次の例文を見てみましょう。

★She is second to her teacher in English.

“She is second”で「彼女は2番目だ」です。

“to her teacher”で「先生に」ですね。

あわせると

「彼女は先生に(ついで)2番目だ+英語の点で」です。

先生の次に英語ができるということですね。

●”second to X”=「Xについで二番目(Xが一番目)」

と言えそうです。

この例文を

★She is second to none in English.

にしてみます。

“second to X”のXがnoneになっていますね。

ということは

「英語の点で彼女が2番め、1番は誰もいない」という意味。

それを意訳すると

「彼女は英語では誰にも引けをとらない」と訳せる、というだけのこと。

別に「second to none=「誰にも引けを取らない」」なんて公式があるわけじゃない。


■■Jump

○次の文はどうですか?

★This river is the longest next to the Nile.

「この川は一番長い+ナイル川についで」

“next to”の次にナイル川という世界最長の川が記されています。

●”next to X”=「Xについで(Xが一番目)」

要するに

★“second to X”=”next to X”

なんです。

○本日の問題

★彼の専門分野ではだれにも引けを取らない

He is ( ) to none in his field.

まずは、secondが入るのでは?と反応してください。

しかし選択肢はsecondlyなので違う。

そこでsecond to noneを直訳

「彼は誰もいない1番目についで2番目だ」

んでからnextに入れ替えて直訳。

「彼は誰もいない1番目についで次(=next)の人だ」

あっ!おんなじ!!と気づいたらあなたの勝利です。


(裏)

スカパーで授業するかもしれません
posted by マサ at 02:09| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月06日

113:in + terms

■[意味をとりましょう]

Such idea can be expressed more clearly in terms of mathematics.





■試訳

この考えは数学用語でもっと簡単に表現できる

■本日のポイント

・termの和訳

→「期間、学期、(契約)条件、間柄、観点、言葉・用語」

・in terms of ~

→「〜の観点で」

・inとくっつくtermは「観点」か「言葉」の意味

■■Hop

○皆さんご無沙汰しておりました。

暗記しないで受かる英語のマサです。

本年度は春先からドタバタが続きまして、メールマガジンの配信が止まっておりましたが、

一段落つきましたので、例年通り、ムダに元気よく配信を再開したいと思います。

○本日の問題は実際に河合塾で教えたものです。

長文の一節だったのですが、授業後に質問が集中。

「マサせんせー、さっきの和訳なんですが」

「なに?」

「in terms ofは「〜の観点で」じゃないんですか?」

「なんで?」

「だって辞書にそう書いてたから」

辞書とはある文脈とは関係なく、意味をちぎって載せているだけの存在。

文章をよく読めば「観点」の意味ではないとわかるはずです。

■■Step

○まず次のことを理解してください。

数あるtermの意味の中でも、inにくっつくtermは大体「観点」か「言葉」の意味になります。

☆in + term(s)=「〜な観点、〜な言葉」

確かに辞書には

☆in terms of~・in ~ terms「〜の観点で」

と書いてありますが、次の文ではどうでしょう。

★~ describe the unknown in rational terms

×「合理的な観点で未知のものを描写する」

微妙な日本語ですが、describeは「「言葉で」言い表す、描写する」という意味。

ですから

○「合理的な言葉で未知のものを描写する」

のほうがしっくりきます。

「なんで「言葉」の意味のtermにinがつくの?」と思う人に中1レベルの例題を。

★[適語をいれよ]

I wrote a letter ( )English.

わかりますよね?

答はin。

「英語で〜」というときin Englishというのは誰でもわかる。

そこで、Englishは「言葉」なわけですから、要するに

「言葉で〜」というときは「in + 言葉」になるんです。

だったら

★〜describe the unknown in rational termsも

「合理的な言葉で〜」という意味になり、「in + 言葉」のパターンと考えるのが自然です。

■■Jump

○本日の問題

★Such idea can be expressed more clearly in terms of mathematics.

この文章も動詞が「express=説明する」になっています。

「説明」は基本「言葉で」するもの。

「言葉で」を表す英語は「in + 言葉」のパターンです。

したがって、以下の部分

★〜in terms of mathematics.

は「数学的な言葉で」の意味。

いくら辞書に欠いてあるからといって、

決して「数学的観点で」の意味ではありません。

わかりましたでしょうか。


(裏)
最近無性に腹が減ります。妊娠でしょうか。
posted by マサ at 01:57| 得点直結!狙われる多義語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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