2007年07月11日

117:sea of

■[意味を取りましょう]

He looked around the sea of faces.

解答3行下





■試訳

彼は一面にならんだ顔を見回した

■本日のポイント

・sea of 〜「多くの〜」

・知識を増やすよりもまずは直訳をすること

・単語には1つしか意味がない

■■Hop

○おはようございます。

もうすぐ夏休みです。

どこか旅行にでもと思っているのですが、なかなか時間が取れそうにありません。

昨年は沖縄でダイビングをしに行きました。

5時間ほど船の上で過ごすのですが、乗って5分で船酔い開始。

おろせー陸にあげろーと4時間55分騒いで終わりました。

もう二度と船には乗らないと決意しました。

今年は山菜取りがよいともくろんでいます。

○ところで、皆さんに留学生のお友達Kentがいたとします。

んで、Kentが次のように聞いてきたらなんて答えますか?

ケント:「「海」の意味はいくーつありまーすかー?」

どうですか?

私なら

「1つですけど」

と困惑します。その後で

「ケントは勉強しすぎでおかしくなってないか?」

と心配します。そして

「あんたの国にはいくつも意味があるのか?」

と問い返したくなります。

皆さんも私と同じ反応になりませんか?

「海は海だろ」と。

○それは英語でも何語でも同じはず。

「海は海」だし「seaはsea」以外の意味はありません。

単語にはそれぞれ意味は1つしかないんです。

しかし、英和辞書には次のように記されています。

「sea」

1海・海洋・塩水湖

2(of…)多量の、多数の

何で??

何で海以外の意味があるの?

■■Step

○日本語で考えてみましょう。

次の分を比較してください。

「小泉の犬はラッキーって名前だよ」

「武部は小泉の犬だよ」

「犬」は「犬」以外の意味はありません。

でも上の文はそのままの意味、下の文は比ゆで使われています。

下の文では

「犬」=「なんでも言うことを聞くプライドの無いやつ」

ぐらいですね。

こんなこと言われなくてもわかりますよね?

「犬」のイメージ=飼い主の言うことを良く聞くペット

が我々の頭にあるから、「犬」と聞いただけで自然とどの使い方でも理解しているはずです。


■■Jump

○これは英語でも同じ。

seaといえば意味は「海」以外はありません。

ただし、そのままの意味で使う場合と比ゆで使う場合とがある。

日本語で「目の前は血の海だった」といわれれば、

「海」=「めちゃ広い」のイメージがあるから

「血が広がっていたんだな」と勝手に解釈しているはず。

これを英語にすると、

There spread a sea of blood before me.

です。この文の和訳はあくまで

「目の前に血の海が広がっていた」であって

「目の前に大量の血が広がっていた」ではありません。

だってseaって書いてあるんだから、「海」って訳すべきでしょ?

○本日の問題

★He looked around the sea of faces.

これも直訳でイメージを膨らませてください。

「彼は複数の顔の海を見回した」

複数の顔が海のように広がっている。

ということは顔がずら〜っとならんでいるところを見回したのか、とわかりますね。

日本語には「顔の海」というフレーズはありませんから

「ずらっとならぶ顔」とか

「一面にひろがる顔」とか訳しとけばいい。

★sea of ~=大量の、多くの

なんて覚える必要はまったくありません。

学生諸君、直訳をしなさい。

そうすれば、訳が勝手に意味を教えてくれます。


(裏) 私のバカンスの過ごし方案を募集中。

キーワードは「自然」「うまい」「陸」です。
posted by マサ at 01:41| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月04日

116:come home to

■[適語を入れましょう]

The value of water came ( ) to me.

水の有難さを骨身に沁みて感じた

a) home

b) house

c) mind

d) heart

解答3行下




■答

a) home

■本日のポイント

・home=「(心の)奥深く」

・S come home to ~

「〜がSを痛感する」

直訳は「Sが心の奥までやってくる」

■■Hop

○先週痴漢を捕まえた話をしました。

その後、プラダ女(←痴漢された子)からお礼の宅急便が。

エルメスのカップに違いないと思っていましたが、お菓子のセットでした。

甘いものより辛いもののほうが好きなもんで、お菓子だったら

柿ピーがよかった、などと考えながら、

お礼の手紙を読むことしばし。

この子は字が面白い。

どの字も縦に膨れている。

「今」という字なんか




に読めます。

最後まで読んで

人助けって気持ちいいもんだなと思いつつ

何で「お礼にぜひ食事に」と書いてないのか不思議でなりませんでした。

○本日は高2のクラスでの、作文の問題からの出題です。

問題を当てて、解答を黒板に書かせました。

「みんなー、「水の有難さを骨身に沁みて感じた」、

これ、home使って書いてくれ」 

「ていうか、せんせー、この「こっしんに沁みて」ってなに?」

「…ほねみって読むんだけど。」

この子顔をまっかっかにして恥ずかしがってました。

その気持ちわかる。

俺も「有名」を黒板に「有明」と書いて1時間そのまま放置しておいたことがあります。

でも

「飛行機の次の便」を「ひこうきのつぎのべん」と読んだ生徒よりはましでしょう。

それでは汚物です。

「骨身に沁みて感じた」とは単に気づいたというよりは

「あ〜、そうだよな〜」としみじみ感じ取ることですね。

この感覚、深く突き刺さる感覚、これこそhomeが表す概念です。

■■Step

○まず、houseとhomeの違いはわかりますか?

house=建物としての「家」

home=生活の場、家族、自分(という個性)の出所

日本語でも「アットホーム」な雰囲気とは言いますけど、

「アットハウス」とは言いません。

homeというのはそこに住む人の心の奥に根ざした部分を表しているんです。

そのあたりから、

home=「(心の)奥深く」のイメージがでます。

★The arrow struck home.

「その矢は急所に当たった」

このような用法だと、本当に「「心」臓の深く」のイメージで使われてますね。

次の文を見てください。

★What she wrote came to me.

直訳すると、

「彼女が手紙に書いたことが私にやってきた」

私に伝わった、わかった、ぐらいの比ゆ表現です。

ここにhome「心の奥深く」を足してやる。

★What she wrote came home to me.

「彼女が手紙に書いたことが心の奥深くまでやってきた」

私の心にジーンときた、なるほどね〜と思った、という意味合いですよね。

■■Jump

○本日の問題

★The value of water came ( ) to me.

水の有難さを骨身に沁みて感じた

「ほねみ」ですからね。

体の芯までありがたみを感じている、つまり

心の奥底まで届いてる。

答はhomeしかありません。

(裏)昨日は飲みすぎました。ウーロン茶を。

posted by マサ at 03:14| 必須熟語? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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