He looked around the sea of faces.
解答3行下
■試訳
彼は一面にならんだ顔を見回した
■本日のポイント
・sea of 〜「多くの〜」
・知識を増やすよりもまずは直訳をすること
・単語には1つしか意味がない
■■Hop
○おはようございます。
もうすぐ夏休みです。
どこか旅行にでもと思っているのですが、なかなか時間が取れそうにありません。
昨年は沖縄でダイビングをしに行きました。
5時間ほど船の上で過ごすのですが、乗って5分で船酔い開始。
おろせー陸にあげろーと4時間55分騒いで終わりました。
もう二度と船には乗らないと決意しました。
今年は山菜取りがよいともくろんでいます。
○ところで、皆さんに留学生のお友達Kentがいたとします。
んで、Kentが次のように聞いてきたらなんて答えますか?
ケント:「「海」の意味はいくーつありまーすかー?」
どうですか?
私なら
「1つですけど」
と困惑します。その後で
「ケントは勉強しすぎでおかしくなってないか?」
と心配します。そして
「あんたの国にはいくつも意味があるのか?」
と問い返したくなります。
皆さんも私と同じ反応になりませんか?
「海は海だろ」と。
○それは英語でも何語でも同じはず。
「海は海」だし「seaはsea」以外の意味はありません。
単語にはそれぞれ意味は1つしかないんです。
しかし、英和辞書には次のように記されています。
「sea」
1海・海洋・塩水湖
2(of…)多量の、多数の
何で??
何で海以外の意味があるの?
■■Step
○日本語で考えてみましょう。
次の分を比較してください。
「小泉の犬はラッキーって名前だよ」
「武部は小泉の犬だよ」
「犬」は「犬」以外の意味はありません。
でも上の文はそのままの意味、下の文は比ゆで使われています。
下の文では
「犬」=「なんでも言うことを聞くプライドの無いやつ」
ぐらいですね。
こんなこと言われなくてもわかりますよね?
「犬」のイメージ=飼い主の言うことを良く聞くペット
が我々の頭にあるから、「犬」と聞いただけで自然とどの使い方でも理解しているはずです。
■■Jump
○これは英語でも同じ。
seaといえば意味は「海」以外はありません。
ただし、そのままの意味で使う場合と比ゆで使う場合とがある。
日本語で「目の前は血の海だった」といわれれば、
「海」=「めちゃ広い」のイメージがあるから
「血が広がっていたんだな」と勝手に解釈しているはず。
これを英語にすると、
There spread a sea of blood before me.
です。この文の和訳はあくまで
「目の前に血の海が広がっていた」であって
「目の前に大量の血が広がっていた」ではありません。
だってseaって書いてあるんだから、「海」って訳すべきでしょ?
○本日の問題
★He looked around the sea of faces.
これも直訳でイメージを膨らませてください。
「彼は複数の顔の海を見回した」
複数の顔が海のように広がっている。
ということは顔がずら〜っとならんでいるところを見回したのか、とわかりますね。
日本語には「顔の海」というフレーズはありませんから
「ずらっとならぶ顔」とか
「一面にひろがる顔」とか訳しとけばいい。
★sea of ~=大量の、多くの
なんて覚える必要はまったくありません。
学生諸君、直訳をしなさい。
そうすれば、訳が勝手に意味を教えてくれます。
(裏) 私のバカンスの過ごし方案を募集中。
キーワードは「自然」「うまい」「陸」です。