2006年05月24日

087:不可算名詞?

[適語を選べ]

I haven't had ( ) in weeks.

1. a decent dinner
2. decent dinner

解答3行下




■答:1.

もう何週間もちゃんとした食事を取っていない

■Hop

○おはようございます。

最近家にかなり小さなクモが住み着いています。

名前はチョロ。

巣を作らないタイプでちょろちょろしてるからです。

今もiPodの上に乗っかっています。

かわいいやつ。。。

○本日の問題はaについてです。

もっと言うと、数えられる名詞とはなんぞや?ということ。

次の基本を押さえておいてください。

★a+名詞(名詞s)

1数えられる具体的なものを表す

2ほかにもある中の不特定の一つ

○例を見てみましょう。

☆At school we eat lunch between 12: 30 and 1: 00.

学校では 12 時半と 1 時の間に昼食をとる

この文ではlunchは数えていません。

昼食というものは「概念」ですよね。

具体的に食べている物がジャガイモだったらジャガイモは数えます。

でもジャガイモをお昼に食べることを「昼食」と呼ぶのは人間が頭で考えていること。

形はありません。

よって数えない。

■Step

○次。

☆prepare a buffet lunch ビュッフェ式の昼食を用意する

上のlunchにはbuffetという情報がついています。

「ビュッフェ式の昼食」という表現は

「ビュッフェ式以外の昼食ではなくて」という意味。

要するに「昼食の種類」を表しています。

昼食の取り方の種類ですね。

ビュッフェ式、オードブル式、

はたまたレストランでの昼食、お弁当での昼食…。

昼食の取り方はいろいろ。

○もう一度言います。

★a+名詞(名詞s)

1数えられる具体的なものを表す

2ほかにもある中の不特定の一つ

わかりますか?

昼食の取り方はいろいろ、ビュッフェ式以外も具体的にいろいろありますね。

いろんな種類がある。

つまり、数えられます。

だから

a buffet lunch

のようにaが付くんです。

○文脈によって可算・不可算なんていくらでも変わります。

★種類を表す名詞

→可算名詞

なんです。

■Jump

○本日の問題

★I haven't had ( ) in weeks.

1. a decent dinner

2. decent dinner

dinnerそのものは数えません。

でもdecent dinner「ちゃんとした食事」は

「ちゃんとしてない食事」「まぁまぁの食事」などいろいろある中の一つ。

つまり数えます。

だからa が付く。

「dinnerは不可算名詞」などと暗記するのはやめましょう。

☆本日のポイント☆

・a+名詞(名詞s)

1数えられる具体的なものを表す

2ほかにもある中の不特定の一つ

・種類を表す名詞

→可算名詞

・クモの名前はチョロ

posted by マサ at 04:50| 名詞周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月19日

048:無冠詞

■ [誤りがあれば訂正を]
We appointed John a chairman of the bank.
解答3行下


■答:a chairman→chairman
「我々はジョンを銀行の頭取に任命した]

■Hop
○おはようございます。

本日は冠詞にまつわるイメージについて書きます。

まずはよくある出題パターンに慣れてください。

[誤文訂正]

◇We elected him a chairman. 彼を議長に選んだ
→ a は不要。

◇Who have you chosen as the president? だれを総裁に選んだか?
→ the は不要。

○理解の仕方は次のとおりです。

◆ elect/choose/appoint+O+C
「OをCに選出する/選ぶ/任命する]
*Cの役職名は、a/the/…sは不要[つまり無冠詞]
  
○センター試験やTOEICなどでもよく出題されるものですが、以前教えていた生徒が次のような作文を持って私のところにやってきたことがあります。

The bill was vetoed by chairman.

veto「拒否権・拒否する」なので、「その法案は議長によって否決された」
ぐらいの意味です。

vetoを知っているその男の子は、ほめてあげてしかるべきなのですが、、、

「この文ならchairmanにはtheがつくだろ」

「え。役職名は無冠詞じゃないんですか??」

「だってこのchairmanは役職名じゃないよ」

「ええ?せんせー「議長」以外に意味があるんですか?」

「いや、「議長」しかないよ」

「ええええ?」

この辺が文法を「かたち」として丸暗記している人の限界ですね。

言語は意味を伝えるものであるので、意味がすべて。

文法の「かたち」もすべて意味」に支配されていることにさっきの学生さんは気付けていません。

■Step
○chairman・presidentのような単語がくればなんでも無冠詞というわけ
ではありません。

次の二文を比較してみてください。

◇Then behind us stood a chairman.
「そのとき我々の後ろの立っていたのは議長であった」

この文では「後ろに立っていた」とありますからchairmanは「議長という
人」をあらわしています。

人なんだから数えるのはあたりまえ。ちゃんとaをつけなければなりません。

◇We elected him chairman.
「我々は彼を議長に選んだ」

こちらの文脈では「議長という人に選んだ」のではなく「議長という役職に
選んだ」となっています。

chairmanは「人」ではなく「議長という役職・肩書き」の意味で使われています。

役職や肩書きは目に見えるものではなく人の頭の中の概念です。

そんなものに具体的な形があるわけもなく抽象的な概念なのでaや…sをつけて数えてはいけません。

また、the chairmanとすると「あの議長」というふうに、具体的に「あいつだよ」といった意味になるので結局「人」を指すことになってしまいます。

だから「抽象概念としての役職名」としての文脈ではchairmanは無冠詞でなければならないのです。

○それでは本文。

We appointed John chairman of the bank.
「ジョンを銀行の頭取に選んだ」

これは「頭取という人」ではなく「役職」で使われている文脈です。

なので無冠詞。

学生の持ってきた英作文

The bill was vetoed by the chairman.
「その法案は議長によって拒否された」

これは「そんなのだめだっ」と「議長という人」が拒否をしています。

「役職や肩書き」が拒否したのではないですよね?

拒否するのは「人」です。

なのでaやtheが必要となります。

これは過去の話ですし、話者は「あのときのあの議長」と分かっているでしょうから、不特定のaよりも特定のものをさすtheのほうが適切です。

分かりましたでしょうか。

☆本日のポイント☆
*elect/choose/appoint+O+C
「OをCに選出する/選ぶ/任命する]
*Cの役職名は、a/the/…sは不要[つまり無冠詞]

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■Jump

○a/the/…sがついていると一般的に「具体化」をあらわし、無冠詞だと
「抽象化」を表します。たとえば

go to the bed

だと、「具体的な場所としてのベッドに移動する」という意味であり、

go to bed

なら「bedにまつわるものを抽象的に漠然とあらわす」。

ここでは「ベッド=寝るところ」という発想から「寝るにむかう」で「寝る」の
意味です。

このように無冠詞の単語は「その言葉にまつわるほかのイメージ」を漠然と
表すことができます。

--------------

○こういう区別は英語で多くなされていて、リスニングであっさり聞き流
していると、具体的な意味のほうだと誤解しやすく、TOEIC出題者の引っ
掛けにまんまとはまってしまうことになります。

以下の表現をイメージを膨らませてみてください。

go to the church
「教会に行く」
*具体的建物への移動
go to church  
「教会に行く」
*信者として

churchのイメージは宗教です。

theがあると単なる移動ですが、無冠詞だと教会へ行って、ミサに出て、牧師の説教を聴いて、みたいなイメージが出てきます。

They are at a table playing cards.
「テーブルについてトランプをしている」
They are at table
「食事中だ」

これも無冠詞のほうは「テーブルといえば食事」という発想が働いています。


##本日の一押し##
They are at table
「食事中だ」
##############
posted by マサ at 04:05| 名詞周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

040:hair

[誤りを訂正しましょう]
She has beautiful blond hairs and clear blue eyes, always wearing a smile on her lips.
[早稲田人間科学部]



■答:hairs → hair
「彼女は美しい金髪ですんだ青い目を持ち、いつも口元が微笑んでいる」

■Hop

○正誤問題で5問に1問は「数」の問題です。

単数か複数かを聞いてくるあれです。

そこでよく問われるのが「集合名詞」。

この言葉自体は分からなくてもいいですから、

英語の持つ雰囲気をつかんでください。

○「hair, sand, rice, dust…」=「髪の毛、砂粒、米粒、ちり…」

これらはいちいち数えてたりしたらきりがないものばかりです。

だからといって数えられないといってるのではありません。

ほっぺに「米一粒」がついてたならa rice on the cheekです。

2,3粒ついているならrices on the cheek。

でもお椀に入っているお米はどうでしょう。

いちいち数えるものではありませんよね。

だからaも…sとも書きません。

まとめてriceのみで表します。

■Step

○それではhairはどうでしょう。

He has a hair.

一本の毛ですよね。

こんな感じです

a hair.bmp


笑ってる場合じゃないだろ、と言いたくなります。

He has hairsなら?

数本の毛、数えられる程度の毛です。

hairs.bmp[


生えるところが間違っている毛が一本あります。

He has hair.

これは数えてられないぐらいの普通の髪の毛を指します。

hair.bmp

ドコモダケみたいになりました。

本文は

She has beautiful blond hairs and clear blue eyes, always wearing a smile on her
lips.

「彼女は美しい金髪ですんだ青い目を持ち、いつも口元が微笑んでいる」

美しい彼女のたたずまいを表しているのだからhairsではまずい。

blond hairs.bmp


美しいとは言いがたいです。

ちゃんとさらさらの金髪を蓄えた美女にしてあげましょう。

hairsはhairに訂正。

分かりましたでしょうか。

☆本日のポイント☆

・「髪の毛全体」を表すときは集合名詞扱いでhairとする。

・sand, rice, hair, dustなどに注意

・a hair 「一本の毛」

・hairs 「数えられるぐらいの数本の毛」

・hair「髪の毛」全体


posted by マサ at 09:22| 名詞周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月19日

006:Vを含む名詞の訳出

【和訳せよ】
Columbus’s discovery of America was a great shock to the king.
制限時間1分


【訳例】
「コロンブスがアメリカを発見したことは王様には大きな衝撃だった。」

Columbus’s discovery of Americaを「コロンブスのアメリカの発見」とした人いますか?

いますよね。

それでいいんですか?

それでいいんです。笑。

ただし「和訳せよ」ならば。

もし問題が次のようならばどうしますか?

【並べ替えよ(1語不足)】
「コロンブスがアメリカを発見したことは王様には大きな衝撃だった。」
was, America, of, king, great, Columbus’s, to, the, a, shock

「えーと、「発見した」は動詞だから補うのはfind? discover?」ってことになりませんか?

補うのは名詞のdiscoveryなのに。

だから、私は和訳では直訳で十分、しかしほかの問題形式に対応するために意訳パターンを理解しなさい、と教えてます。

入試問題では日本語と英語の品詞(名詞とか形容詞とか)のズレをよく問題にします。

本文では名詞discoveryを動詞「発見する」と意訳できてほしいところ。

動詞の名詞形が出てきたら動詞に戻して訳すとやわらかい日本語になります

disappearance「消滅」→「消えること、なくなること」
development「発展」→「発展すること」

このような表現の周りには意味上のS、Oに値する情報がついてくるものです。

たとえば
the disappearance of fish
「魚の消滅」→「魚がいなくなること」

ここではof fishが意味上のSになっています。

こういうofを「主格のof」といいます。

ほかにも
government’s development of this city
「政府のこの都市の発展」→「政府がこの都市を発展させたこと」

ここでは前の所有格が意味上のS、ofの後ろが意味上のOになってます。

こういうofを「目的格のof」といったりもします。

本文は
Columbus’s discovery of America
「コロンブスのアメリカの発見」→「コロンブスがアメリカを発見したこと」

ofは目的格のofだとわかるでしょう。

☆ポイント☆
・動詞の名詞形は「??すること」の意訳が可能
・そのとき周りに意味上のS・Oになるものをさがす
・主格のof・目的格のof
posted by マサ at 06:23| 名詞周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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