2006年06月14日

090:Neither VSとNor VS

[誤りがあらば正せ]

Britain didn’t agree, neither did Poland.

英国は賛成しなかったし、ポーランドもまたそうだった

解答3行下




■答:誤りなし

■Hop

○おはようございます。

マサです。

犬似です。

その中でもゴールデンリトリバーなんか特に。

今年も生徒に指摘されはじめました。

なので前もって言ってみました。

本日は講師室でのやり取りから。

「せんせーちょっといいすか」

「いいよ」

「さっきneither VSって教えてたじゃないですか、」

「うん」

「別の先生にはnor VSも同じって習ったんすよ」

「同じだね、んで?」

「その先生はneitherは副詞でnorは接続詞だって言ってて」

「うん」

「前文とつながっている時は、副詞のneitherだと文同士をつなげられないから」

「うん」

「SV…and neither VS、みたいに接続詞が必要ってならいました」

「…うーん、それで?」

「先生にも細かく教えてほしいんですよ」

「?」

「これはクレームみたいなもんです。あはは」

「…」

「これから頼みますよ、それでは失礼しました」

■Step

○あのー、えーと。

えーとえーと。

こほん。

ずばりいいますと、

そんなことどうでもいいです。

上の学生が言っている論理は

「文と文をつなげる時は接続詞が必要」

ということなのでしょう。

それに従うと

Britain didn’t agree, neither did Poland.

neitherは副詞だから接続詞が必要、よって

Britain didn’t agree, and neither did Poland.

にするべき。逆に

Britain didn’t agree, nor did Poland.

norは接続詞だからもうandは不要、

よってこのままでOK、

ということになります。

うーん。

わかってない。

結論を言うと

「そういうこともおおい」

ぐらいです。

たとえば日本語で、

「イギリスは同意してないしポーランドもそうだ」

「イギリスは同意してないし、それにポーランドもそうだ」

の違いは何ですか?

別に何も無いですよね。

下の文は「それに」って言いたかったから言ってるだけです。

これは

Britain didn’t agree, neither did Poland.

Britain didn’t agree, and neither did Poland.

に対応します。

カンマやandなんて、話者の恣意的な判断に任されてるんです。

そんなものにこだわってても無駄だと思いませんか?

きっとその先生は

neitherの前にandがくっついている例文をたくさんみたから言ってるんでしょうね。

でもandがあるとも限りません。

じゃあたとえばこんな場合はどう表記するんでしょうか。

「イギリスは同意してないし、(暫く間があって)ポーランドもそうだね」

前文のあとに考え込んだようになり、暫くして思いついたように続きを話してます。

こんな時

Britain didn’t agree ― neither did Poland.

と、間にカンマでもandでもなく横棒を書いてやることも可能です。

その横棒の長さは2ミリでも2センチでもかまいませんよ。

そんなもん書き手の好みの問題。

andでつなぐかカンマでつなぐか、議論している人の目には、この文はどの

ようにうつるんでしょうね。

いいですか?

言語は相手に意味を伝えるために道具。

伝わる意味が変わってしまわないのなら、表現は自由なんです。

Britain didn’t agree, neither did Poland.

Britain didn’t agree, and neither did Poland.

Britain didn’t agree ― neither did Poland.

どの文も同じ意味が相手に伝わります。

だからすべて問題なし。

andがなきゃダメだ、と考える人は、たとえば

[A,B,and C]

のような並列のルールもきっちり守られるとでも思っているんでしょうか。

ABCがそれぞれ長い文だと

Aを話しているうちに話に夢中になって、最初に

「[A,B,and C]の形で話そう」

と思っていた決意も途中で忘れて

[A,B,C]になってることだってしょっちゅうです。

カンマとandなんてどうでもいいんです。

■Jump

逆に、接続詞norの前にはandは入らないのかいうと

これまた入ることもありです。

Britain didn’t agree, and nor did Poland.

もOKということ。

ついでに。

「否定文の後ろにneither[nor] VS」

これもかなり怪しい。

I frowned at her new hairstyle, neither was she pleased herself.

「彼女の新しい髪形にしかめっ面をした。彼女自身も気に入ってなかった。」

前半は肯定文ですよね?

でもneither VSがくっついてますね。

しかもneitherVSでとまらず続きが書いてあるパターン。

こんな形もありなんですよ。

とにかく、カンマとandの違いなんてこだわり過ぎないように。

わかりましたでしょうか。

☆本日の勘違い☆

@neither VS
=nor VS

(否定文の後で)Sもまたそうではない

⇒現実:否定文の後ろとは限らない

ASV…and neitherVS
 SV…nor VS

neitherのほうは接続詞andやbutなどが必要

⇒現実:接続詞はあってもなくてもよい

posted by マサ at 03:13| 代名詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

027:that

おはようございます。

本日は皆さんが敬遠しがちなthatのお話です。

■[意味をとりましょう]
Englishmen have a sense of humour, and that however adverse their places are they are able to maintain.

■試訳:英国人にはユーモアがあり、それをどれほど不利な立場にいても彼らは持ち続けることができる

■Hop
○今日はthatのお話です。

Thatにはいろんな使い方があって区別できない、なんていう
メイルをよく読者様からもらうんですけど、

「読む・聞く」の観点から言えば、全部「あれ、それ、これ」で
十分意味がわかります。

I think that he is honest.

これは学校文法では

[接続詞のthat:??ということ]なんて習ったりしますが、

「あれこれそれ」で直訳してみてください。

I think that / he is honest.

「私はこれを思った / 彼が正直だと」

意味わかりますよね?

○他にも

[関係代名詞whichの代わり]というのも習ったりします。

でもやっぱり「あれこれそれ」で訳してください。

I don’t have the book / which[that] everyone else has.

「私は本を持ってない / それを他の皆は持っている」

十分わかるでしょ?

ただ分類したがりの学者さんは、

この二つのthatを違うものとして分類して入試に出したりします。

来週ぐらいにはHP上にthatの分類を載せますので一度目を通してみてください。

■Step

○それでは本文。

Englishmen have a sense of humour,

「英国人はユーモアを持っている」

ここまではいいですよね。

次。

and that however adverse their places are they are able to maintain.

[however X ~:どれほど??としても]

[adverse:不利な / place:立場]

すると

however adverse their places are

「どれほど不利でも/彼らの立場が」

この部分は一まとまりだとわかりますよね。

and that 【however adverse their places are】 they are able to maintain.

○それでは【 】の部分を無視して直訳してみます。

That「あれこれそれ」ですよ。

and that 【 】they are able to maintain.

「そして、それを、彼らは維持できる」

わかりますよね?

[どれほど立場が不利でも、それを彼らは維持できる]

つまりどんなピンチでも、イギリス人は「それ」=「ユーモア」

を持ち続けられるということです。

つまりthatはa sense of humourをさす代名詞。

○I like that.

「私はあれが好き」とかのthatと同じです。

単なる代名詞。

この日本語って「あれが私は好き」っていってもいいですよね。

英語だって語順をかえられます。

I like that.

that I like

本文もおなじで

they are able to maintain that
「彼らはそれを維持できる

that they are able to maintain.
「それを彼らは維持できる」

thatとtheyの間にhowever~が割り込んでいるだけです。

★Thatは「あれこれそれ」。

この知識だけで、中学生になった気持ちで直訳してください。

余計な文法知識は不要。

わかりました?

■Essence
・adverse「不利な、逆境の」
・place「立場」
・thatはa sense of humourを指す代名詞
・however X SV…[どれほどXでも]
・maintain[??を維持する]

★thatは「あれこれそれ」と訳すだけで十分わかる
★分類問題でない限り、余計な分析は不要
posted by マサ at 08:19| 代名詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月27日

012:someとany bQ

マサ@前かがみ45°です。

昨日だけでは語りつくせなかったので

今日もsome/anyの講義です。


【適語を選べ】
What do you say to having lunch at (some/any) good restaurant?
解答3行下



【答えsome】
何日か前に広島の学生さん(女:予想)からメールをいただきました。

「someとanyの違いって肯定と否定・疑問それと期待と皮肉、であってますか?」

お答えしましょう。

全部ちがいます。笑。

後半部分は俺からすると意味不明。

きっと誰かにそう習ったんだろうなぁ。

さて、次の基本を押さえてください。

some「ある」any「どんな??でも」

「せんせー、someの「いくつかの,何人かの」って意味は?」

そんなのね、後ろに複数名詞がくっついてるとき、そうとも訳せるってぐらいです。たとえば

I know some actresses.は

「何人かの女優を知っている」でもいいけど

「ある女優たちを知っている」でもいいじゃん。

共通するのは、女優を特定していないってことだね。だとすると

some 500 people を

「約500人」と訳すのもわかるでしょう。

500人といっても「約」だから「特定していない」ということ。

それじゃ次の二文を比較してください。

I don’t like any actors
I don’t like some actors

上は「どんな俳優でも好きではない」

下は「ある俳優たちが好きではない」

どうですか?

上の文は「どいつもこいつも好きじゃない」と全体を否定してるイメージ。

下の文は「好きじゃない俳優たちがいる」という肯定の雰囲気があります。

下の文は、昨日教えた否定語より後ろの否定部分でsomeが使ってあるでしょ?

someが肯定でつかう、なんていうのは嘘っぱちです。

とにかく意味が「特定はしないけど、いるんだよ、あるんだよ」と肯定の雰囲気があれば使う言葉なんです。

昨日の問題文も

Some students in this university don’t even know how to talk to teachers.

「この大学には先生に対して口の聞き方を知らない学生たちがいるんだよなぁ」

「ある失礼な学生たちがいる」という肯定の意味合いがあるからsomeなんです。

昨日の解説では、「notより前の部分は肯定文だからsomeが入る」と書きましたが、

肯定、否定の概念を教えるためにそういっていたわけであって、

notより後ろでだってsomeは使います。

someに関しては肯定否定なんて関係ありません。

疑問文でも肯定の気持ちが強いとsomeを使います。

Will you buy me some bottles of wine when you go out?

「外行ったらワイン買ってきてくれる?」

この文はわからないから聞いている疑問文じゃなくて、

「買ってきてね」って依頼してる文だからほとんど肯定文みたいもんです。

本文
What do you say to having lunch at (some/any) good restaurant?

これも疑問文だけど、what do you say to ~ingは「??はいかが」という誘いを表す表現だから、「いこうよ」という肯定文みたいなもの。

というか直訳すれば勝手に答えは出るでしょ。

「どんな素敵なレストランでも昼食食べに行きましょうよ」

「ある素敵なレストランで昼食食べましょうよ」

答えはsomeしかないね。

わかった?

☆本日のポイント☆
・some「ある」any「どんな??でも」
・someの存在とは否定語の有無は関係ない。「肯定の気持ち」を表す
・直訳していれば勝手に答えはでる。
・what do you say to ~ing?「??はいかが」
posted by マサ at 05:07| 代名詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月26日

011:someとany

おはようございます。

マサ@バンテリンです。

今日は広島の学生さんからのリクエスト。

【適語を入れよ】
( ) students in this university don’t even know how to talk to teachers.
1. some 2.any (慶応)
解答は3行下



【答え1.some】
中学生のときに筆者はこう習いました。

「someはななななんと否定文・疑問文ではanyに変わるんです」

ほんとに「ななななんと」と言ってたのを覚えています。

W先生という、年齢27ですでに頭髪の量が足りない先生でした。

しかしここに落とし穴がある。

ここ、がさすのは彼のセリフです。

頭髪の量ではありません。

疑問文はいいとして、皆さんは否定文って何かわかってますか?

not,neverなどが入っている文が否定文だと思ってませんか?

それでいいんですか?

そんなに間違ってないけど、だいたい間違ってます。笑。

日本語で考えましょう。

「私は昨日サロンシップを買って」

と聞こえてきたら「買ったんだ腰痛いんだね」とか思いますよね。

まだ肯定文ですよね。その後

「??買って、、、、こなかったんだよーん」

といわれたら来なかったが否定文になります。

言語は音声が基本ですよ?

我々はnotとかneverとかが耳に入るまではその文を肯定文だと思っています。

not,neverが聞こえてそこから後ろが否定される。

つまり言いたいことはこれ。

「否定文というのは、否定語から後ろのことをさす」

本文では

[( ) students in this university ]の部分は肯定文。

[don’t even know how to talk to teachers.]の部分は否定文。

したがって、( )にはsomeが入ります。

Notがあったらその文全体が否定文になる、なんて大間違いです。

おわかり?

☆本日のポイント☆
・否定文とは[否定語から後ろの部分]のことをさす。
posted by マサ at 09:24| 代名詞関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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