Britain didn’t agree, neither did Poland.
英国は賛成しなかったし、ポーランドもまたそうだった
解答3行下
■答:誤りなし
■Hop
○おはようございます。
マサです。
犬似です。
その中でもゴールデンリトリバーなんか特に。
今年も生徒に指摘されはじめました。
なので前もって言ってみました。
本日は講師室でのやり取りから。
「せんせーちょっといいすか」
「いいよ」
「さっきneither VSって教えてたじゃないですか、」
「うん」
「別の先生にはnor VSも同じって習ったんすよ」
「同じだね、んで?」
「その先生はneitherは副詞でnorは接続詞だって言ってて」
「うん」
「前文とつながっている時は、副詞のneitherだと文同士をつなげられないから」
「うん」
「SV…and neither VS、みたいに接続詞が必要ってならいました」
「…うーん、それで?」
「先生にも細かく教えてほしいんですよ」
「?」
「これはクレームみたいなもんです。あはは」
「…」
「これから頼みますよ、それでは失礼しました」
■Step
○あのー、えーと。
えーとえーと。
こほん。
ずばりいいますと、
そんなことどうでもいいです。
上の学生が言っている論理は
「文と文をつなげる時は接続詞が必要」
ということなのでしょう。
それに従うと
Britain didn’t agree, neither did Poland.
neitherは副詞だから接続詞が必要、よって
Britain didn’t agree, and neither did Poland.
にするべき。逆に
Britain didn’t agree, nor did Poland.
norは接続詞だからもうandは不要、
よってこのままでOK、
ということになります。
うーん。
わかってない。
結論を言うと
「そういうこともおおい」
ぐらいです。
たとえば日本語で、
「イギリスは同意してないしポーランドもそうだ」
「イギリスは同意してないし、それにポーランドもそうだ」
の違いは何ですか?
別に何も無いですよね。
下の文は「それに」って言いたかったから言ってるだけです。
これは
Britain didn’t agree, neither did Poland.
Britain didn’t agree, and neither did Poland.
に対応します。
カンマやandなんて、話者の恣意的な判断に任されてるんです。
そんなものにこだわってても無駄だと思いませんか?
きっとその先生は
neitherの前にandがくっついている例文をたくさんみたから言ってるんでしょうね。
でもandがあるとも限りません。
じゃあたとえばこんな場合はどう表記するんでしょうか。
「イギリスは同意してないし、(暫く間があって)ポーランドもそうだね」
前文のあとに考え込んだようになり、暫くして思いついたように続きを話してます。
こんな時
Britain didn’t agree ― neither did Poland.
と、間にカンマでもandでもなく横棒を書いてやることも可能です。
その横棒の長さは2ミリでも2センチでもかまいませんよ。
そんなもん書き手の好みの問題。
andでつなぐかカンマでつなぐか、議論している人の目には、この文はどの
ようにうつるんでしょうね。
いいですか?
言語は相手に意味を伝えるために道具。
伝わる意味が変わってしまわないのなら、表現は自由なんです。
Britain didn’t agree, neither did Poland.
Britain didn’t agree, and neither did Poland.
Britain didn’t agree ― neither did Poland.
どの文も同じ意味が相手に伝わります。
だからすべて問題なし。
andがなきゃダメだ、と考える人は、たとえば
[A,B,and C]
のような並列のルールもきっちり守られるとでも思っているんでしょうか。
ABCがそれぞれ長い文だと
Aを話しているうちに話に夢中になって、最初に
「[A,B,and C]の形で話そう」
と思っていた決意も途中で忘れて
[A,B,C]になってることだってしょっちゅうです。
カンマとandなんてどうでもいいんです。
■Jump
逆に、接続詞norの前にはandは入らないのかいうと
これまた入ることもありです。
Britain didn’t agree, and nor did Poland.
もOKということ。
ついでに。
「否定文の後ろにneither[nor] VS」
これもかなり怪しい。
I frowned at her new hairstyle, neither was she pleased herself.
「彼女の新しい髪形にしかめっ面をした。彼女自身も気に入ってなかった。」
前半は肯定文ですよね?
でもneither VSがくっついてますね。
しかもneitherVSでとまらず続きが書いてあるパターン。
こんな形もありなんですよ。
とにかく、カンマとandの違いなんてこだわり過ぎないように。
わかりましたでしょうか。
☆本日の勘違い☆
@neither VS
=nor VS
(否定文の後で)Sもまたそうではない
⇒現実:否定文の後ろとは限らない
ASV…and neitherVS
SV…nor VS
neitherのほうは接続詞andやbutなどが必要
⇒現実:接続詞はあってもなくてもよい