2008年05月26日

121:Christianは「キリスト教徒」??

[意味を取りましょう]

Christian used to go to church merely to keep up appearances.

答は?





■試訳

クリスチャンは体面を保つためにだけ教会に行っていたものだ

■本日のポイント

★aとかtheとか、名詞周りの意識

■■Hop

○おはようございます。

かなり久しぶりの発行になりまして申しわけありません。

新年度を迎え、全国の受験生の皆さんの一助となるメルマガを届けられたらな、

と気持ちを新たにしております。

それでは今年度一発目!

○某予備校での先週のこと。

以下のような和訳問題↓

★~~~, Verity took the place of her mother.

・take the place of「〜の代わりをする」

を学生に当てたところ

「え〜、真理(しんり)は母親の代わりをした」

「…。なにそれ。しんり?」

「辞書に「Verity=真理」って書いてました」

「あんたね、辞書様の言うことには何でも言いなりになるんか?」

「だって辞書以外に何を頼ればいいんですか」

この学生が新興宗教にはまらないか心配です。

何に頼るって、辞書じゃなくて自分ですよ自分。

自分の頭で考えろ〜〜。

「(  )は母親の代わりをした」

ってことは

(  )はおそらく人間。

文中なのにいきなり大文字になっているし、

Verityは人名です。

「ベリティは母親の代わりをした」

が正しい解釈ですよね。

■■Step

○このように、名詞についての思い込みは意外と起こっているもの。

しかし、先ほどのVerityが、「文中なのに大文字」ということから「人名だ」とわかるように、

ちょっとした注意力で誤りを訂正できるものも多いです。

たとえば冠詞のaの有無とかでいろいろわかります。

aが付いていると「数えられる具体的な形があるもの。他にもある中の一つ」を表しますよね。

するとたとえば

★company

だと「会社」の意味ではない。

「会社」だと他にもある形あるものだから

a companyとか

companiesのはずです。

そこで「他の意味は何だろう?」と思って辞書を引くと

★「同席すること」

などと意味が載っていたりします。

■■Jump

○本日の問題

★Christian used to go to church merely to keep up appearances.

churchという語彙にひっぱられてChristianを「キリスト教徒」と取るのは×。

「キリスト教徒」というのは結局「人」ですから数えるはず。

a ChristianとかChristiansと発話されなければなりません。

したがってここでは他の意味。

「クリスチャン」という人名だと気づいて欲しいところ。

merely = only

keep up appearances「体面を保つ」

解答は「クリスチャンは体面を保つためにだけ教会に行っていたものだ」になります。

理解できたでしょうか。

(裏)

さっきから頭痛がひどいです。

posted by マサ at 01:58| 冠詞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

102:所有格=the

[誤りがあらば正せ]

He read many Marx’s works in the original text.

彼はマルクスの著作を原典でたくさん読んだ。

解答3行下





■解答例

1:many of Marx’s works

2:many works by Marx

■本日のポイント

・所有格=the

・one of 限定詞+複数名詞

「〜の中のひとつ」

・「作品by作者」


■■Hop

○先日予備校のテキストに

our all life → all our life

と訂正させる設問が載っていました。

正答率が案外低かったので本日の問題に取り上げてみました。

○まず大前提

★所有格=the

を理解してください。

両者の共通点は「限定」です。

たとえば、dogsだけではどんな犬なのか無限にイメージされます。

しかし

★the dogs「あの犬」

とtheがつくと、犬は犬でも「あの」犬たち、と範囲が限定されます。

これを

★his dogs「彼の犬」

Hata’s dogs「畑さんの犬」

と所有格にしても、範囲が限定されることにはかわりがありません。

文法用語では、このような「限定」作用のあるものを「determiner:限定詞、決定詞」なんていったりするのですが、

とにかく、theと所有格は「限定」という共通の意味があるがゆえに、同じ位置で使われるものだ、というのを理解してください。

■■Step

○すると先ほどの

★our all life…×

 all our life…○

というのもわかりますね。これらは

★the all life…×

 all the life…○

といっているのと同じ。

the allとはいえません。

本日の問題も同じこと。

★many Marx’s works

=many the works…×

many the ~とはいえません。

ただしthe manyともいえないので、訂正の仕方は工夫が要ります。

■■Jump

○訂正例その1を考えて見ます

★many of Marx’s works

=many of the works

これは

★one of 限定詞+複数名詞

「〜の中のひとつ」

という書き方を、one→manyに置き換えたものです。

「〜の中のひとつ」というフレーズは、範囲が決まっている複数の物の中からひとつ選ぶのですから、限定詞+複数名詞が必要となります。

「〜の中の多く」といっても同じことで、many of 限定詞+複数名詞となります。

○訂正例その2

★many works by Marxは

「作品by作者」

という書き方を使っています。

たとえば

★a book written by Haruki Murakami

「村上春樹によって書かれた本」

は、writtenを略して

★a book by Haruki Murakami

「村上春樹による本」

といっても同じことで、これを利用した訂正例です。

わかりましたでしょうか。


■編集後記

まだパソコンが。

くそーーーーー。
posted by マサ at 08:28| 冠詞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

035:限定詞

[誤りがあるなら訂正]

「去年彼はたくさん太宰の小説を読んだ」
Last year he read many Dazai’s novels.
解答3行下



■答:many Dazai’s novels→many novels by Dazai

■Hop
○今日のタイトルに「限定詞」とつけてみました。

英語ではdeterminerといい、「決定詞」なんていうこともあります。

このdeterminerの代表格はtheです。

たとえばstudentsだけでは漠然と「学生たち」と言っているだけ。

これをthe studentsとすると「(いろいろいる学生たちの中でも)その学生たち」というふうにstudentsの範囲を限定し、なおかつ「あいつらのことだな」と決定できます。

定義すると

◆名詞の前にくっついて名詞の範囲を限定し決定するものするもの

ぐらいですかね。

○とはいってもgood studentsのgoodは限定詞かというとそうではありません。

「(学生の中でも)よい学生たち」と範囲を限定しても、「この子達のこと」と決定してないからです。

決定するためには

the good students「その、よい学生たち」

とtheが必要になります。

○Determinerには他にもあります。

◆the・所有格・this・these・that・those

this student「この学生」

those students「あれらの学生たち」

my students「私の学生たち」

すべて「限定」し、かつ「決定」してますよね。

■Step
○今言いましたdeterminerは文法のお約束さえ守っていればみな同じ使われ方をします。

たとえば中学の時に「最上級にはtheをつけろ」と習いませんでしたか?

Mt.Fuji is the highest mountain in Japan.

ちょっと作り変えます。

Mt.Everest is Japan’s highest mountain.

Theはdeterminerだから所有格とも同じです。

だからJapan’s highest mountainはOKです。

○次

All the boys are…

これは

all her boys are…

all Jason’s boys are…

all these boys are…

と書いても文法的に問題はありません。

Allの後ろがすべてdeterminerになってます。

もちろん意味は変わりますけど。

○それでは本文

「去年彼はたくさん太宰の小説を読んだ」

Last year he read many Dazai’s novels.

many Dazai’s novelsが正解なら

many the novelsも正解にならなくてはなりません。

Many the …って見たことないでしょ?

そんな言い方はありません。

なので×

many novels written by Dazaiとか

many novels by Dazaiとかにしてください。

わかりましたでしょうか?

☆本日のポイント☆

◆限定詞
「名詞の前にくっついて名詞の範囲を限定し決定するものするもの」

◆限定詞の代表格=the
他にも[所有格・this・these・that・those]

◆限定詞はすべて[the]に置き換えても文法的におかしくない位置に入る

posted by マサ at 08:02| 冠詞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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